原木シイタケ栽培用の立木に含まれる微量の放射性セシウムからのX線を測定できる装置の特許を取得しました。
福島県およびその周辺地域の原木シイタケ栽培は東京電力福島第一原子力発電所事故によって被害を受けました。原木に用いることが可能な安全な立木を選定するために,低レベルな放射能汚染地域の屋外の栽培現場でも測定可能な放射能検査装置の開発が必要とされています。私たちは以前、仙台高専、東大などと共同で,安価で可搬型の微量放射能検査装置を開発しました。以前開発した検査装置は、立木を伐採して切り取ったホダ木の放射能を測定することが可能でしたが、測定するためには伐採することが必要でした。このたび開発した検査装置は、放射線セシウム由来の32keVのX線を用いることにより、伐採する前の立木の状態での検査を可能とし、この技術に関する特許が認められました。